こんなタイトルの迷惑メールが毎日のように迷惑メールボックスの中に何十通と入ってきます。
良くもまぁ内容を変えて毎日のように送ってくるなぁと感心さえします。
そんな方法知っている人間が日がなそれを人に教えるためにメールなど打っている訳ないだろうと。
しかし,楽して儲かる方法というのはなんとなく信じてみたくなる魅惑の言葉なのかもしれません。実際に熱心に毎日メールを送ってくるということは乗ってくる人もいるからでしょう。
楽して儲かる方法を考えたことある人は少なからずおられると思います。学生時代の友人の中には,就職するのが嫌だからパチプロになると言っていた人もいました。なお,パチプロたちの惨憺たる状況は当ブログのリンクからご覧いただければと思います。
パチンコで稼ぐのであればパチンコ店で働いた方が稼げそうですが,「楽して儲かる方法」の発想の裏はやはり楽という部分がミソなのではないかと。労力と稼動時間を少なくして稼ぐことが重要なポイントなのだと思います。
ところで,歴代の偉人たちは昼夜問わずひとつのことに専念した結果,現代においても評価されるに到る方々が多いと思います。中には経済的に恵まれなかった方もおられますが,現在のように情報が流通していれば評価にともなう対価は得られたのではないかと思います。ですが,「楽して儲かる方法」にはそういった発想は無いわけです。
私も自営業なので実感していますが,人様からお金をいただくと言うのは金額に関わらず大変です。逆に自分がお金を払うことを考えればおのずと分かります。私生活において使えるお金には当然収入によって限りがありますので,コストを抑えてかつ出費に見合った商品を選ぶことは当たり前のことです。
では,「他人が労働によって得た限りあるお金を自らの労力と時間を使わずにより多く手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。」
どうですか?この方法を知りたいと思いますか?
なんか最近,いかにして「楽して儲かる方法」のスキームを考え付いた人間が評価されるという風潮を強く感じてなりません。
確かに商売をやる以上合理性は大事だと思います。ただ,スキームを考え付いた人間を過剰にマスコミが褒め称えたことによって追随する「楽して儲けたい」者が多数現れます。彼らは楽して儲けることが目的なので,その業界や商品・サービスに対する意識はおのずと薄くなります。
その結果,粗悪品が出回ります。信用できない情報ばかりになります。
そのことは消費者にも伝わるので,客を集めるためにさらに値段を安くします。結果,人件費を削るでしょう。また,同業他社が大きくあおりを受けます。
あまり好ましい結果では無いと思います。
しかし,机上の計算を元に労働者を馬車馬のように働かせて下請け会社などに無理を強いて稼ぎ出すスキームを考え出した人を業界の風雲児だの革命だのともてはやした社会全体(私を含め)の責任でもあると思います。
だから,いち消費者の心掛けとして心に留まるような商品やサービスに目を向けるようにして,その業界が大好きな人が「楽しんで稼げる」ようになればいいなと思っています。そして,その結果より良い商品やサービスが手元に届くようになるのではないかと思っています。