クリスマスまで残すところ1ヶ月ちょっととなりクリスマス商戦も本格化してきました。
クリスマスと言えば子供の頃にサンタからおもちゃをもらった方も多くいらっしゃると思います。
私もクリスマスになるとサンタが持ってきてくれるおもちゃを楽しみにしていました。
ちなみにサンタの正体を知ったのは小学4年生頃でした。遅いですかね。ちなみに弟は,そのときすでに知っていたようです。
あと,サンタになってクリスマス商戦に真っ向から参入したこともありました。
それは,任天堂DSがクリスマスの目玉となっているときでした。
「おもちゃ売ってみない?」と声を掛けられたのは,私が派遣会社において事務のアルバイトをしているときのことでした。一応事務なのですが,登録をしている人達皆から断られた仕事のお鉢が良く回ってきました。よく聞くと玩具の実演販売の仕事の依頼でした。私も目新しいことに好んで挑戦していたため頼みやすかったのだと思います。もちろんこの話も二つ返事でした。
そんなこんなで土日になると,千葉を始め関東一帯のおもちゃ屋さんに派遣されることになりました。
玩具やPOPなどは,あらかじめお店に搬送してもらい私一人でセッティングして売り込みを始めるという手筈でした。商品となる玩具はアメリカの大手玩具メーカーの製品で,ある動物の模型が拳を打ち付けて,その横をミニカーが走り抜けるというアナログな物でした。確か,単一4本だったと思います。
午前10時から販売開始しました。誰も寄ってきません・・・
じゃあとばかりに実演販売らしく声を出してみました。すると人が振り向くようになり次第に人の流れができてきました。しかし,親子連れのお客さんはDS目的で来店される方が多いようでした。そういう方は,商品で遊んでいくものの購入には至りませんでした。
仕方が無いのでお孫連れのお客さんにターゲットを変える事にしました。
自分「こんにちは〜!遊んでいきませんか〜!楽しいですよ〜!」
おばあさん「ちょっと買い物行ってくるからこのおじさんとここで遊んでてね」
自分(まだ20代なんだが・・・)「お兄さんと一緒に遊ぼうか?」
おばあさん「ほら,おじさんが遊んでくれるって」
自分「・・・・」
こんなやり取りがありながらもおばあさんが戻ってくるまでお孫さんと一緒に遊んであげるとおねだりの末,購入していただくことがありました。
しかしこの玩具,長時間稼動させておくとどこかしら不具合が生じました。また,子供達の破壊行為もあって大抵午後2時頃には手動に切り替えが必要でした。
さすがにそれでは買ってくれる人はいませんのでその後は子供達と遊ぶ時間となってしまいました。
こんな調子で1日に2台くらい売り上げていました。自分としては頭も声も体力も愛想も最大限に使ったつもりですが,大阪では一日7台売り上げた方もおられるとのことで実演販売とは実に奥の深いものだと思いました。寅さんみたいで興味がわきます。
ご購入いただいたお客さんが自分と同じ様に幸せなクリスマスを送れるように願っていました。。
日本のクリスマスのあり方には色々と批判もあります。
でも,楽しむ分にはいい機会だと思いますし,消費の契機となることは悪いことではないと思っています。
しかし,もともとはキリスト教の行事にまつわる日なのでやはりクリスマスと呼ぶからには信仰されている方々への配慮は必要だと思うのです。
そうであれば,少し原点に戻った楽しみ方を考えれば,むしろ新鮮で情緒的な時間を過ごせるかもしれません。