昨日の巨人対日ハムの日本シリーズ第5戦は10対2で巨人が快勝しました。
そして,方々で話題になっていますが,球審(キャッチャーの後ろにいる人)の明らかな誤審がありました。
4回無死一塁の場面,日ハムの多田野投手が投じた巨人加藤選手への初球が頭部へ当たったと判定され,日本シリーズでは初めてとなる危険球退場の処分を受けました。
しかし,スローでよく見るとボールがあたって後ろに跳ね返った原因は加藤選手の顔でなくキャッチャーのミットに当たっているように見えます。しかし,鶴岡捕手が後ろにそらしていることからバットにも当たったかもしれません。
そして,バントを試みようとした巨人加藤選手は内角への投球にのけぞって避けたように見えましたが,引いたバットがヘルメットか顔にあったために顔を抑えて倒れこんでいたように見えます。
柳田球審は最初,ファウルとコールしたようですが,巨人原監督の抗議を受けて死球に変更したようです。
そして,柳田球審は日ハムの多田野数人投手へ危険球退場処分を宣告しました。。
これを受けて日ハム栗山監督は柳田球審に猛抗議をしましたが,結局退場処分は覆りませんでした。
これについて,加藤選手からボールが体に当たっていないことを主審に告げることがスポーツマンシップだという声もあります。確かにそれもそうだと思います。しかし,私が野球をやっていた当時(炎天下に水も満足に飲ませてもらえなかった時代)球審がデッドボールと判定しているのにわざわざ当たっていないと球審に告げてベンチに帰ってきたらゲンコツ食らったのではないかと思います。チームの勝利のためにはアンパイアの誤審も利用しろということです。
ただ,今回は出塁だけでなく投手の退場処分もかかってくるので少し事情が違ってくると思います。しかし,気持ちが多少分かる分,加藤選手をあまり責めるのもちょっと気が引けるところです。
一方で柳田球審は原監督の抗議を受けてジャッジを変更しました。これもまぁ人間の記憶なんて曖昧なものだということです。投手側からの映像では球審の顔が隠れていないのでおそらくバットに当たった(顔に当たっていない)のが見えていたと思います。しかし,プロ野球のピッチャーが投げる球が何かに当たって通り過ぎるなんて一瞬のことです。
この瞬間を鮮明な記憶として残しておくのはとても困難なことだと思います。これは,原監督の抗議が上手だったのかもしれません。巨人ベンチの一塁側からだとはっきりと見えそうですが頭部に当たっているように見えたのでしょう。
もちろん,栗山監督にしてみればはっきり見た事実と審判の判定が違うのですからチームため及び多田野投手の名誉のためにたとえ長時間にわたるとも抗議をする必要があります。
悪者がいるわけではなくみんな一生懸命なんだと思います。
だから,野球はおもしろい!!