不平等と感じることはありますか?
ぱっと思いついたのは消費税ですが,考え方によりけりです。
一つの物を買うについてどんな人でも同率の税金が課されることについては平等に見えますが,生活必需品に同じ税率が掛けられると言うことは所得の低い層にとっては不平等に感じるかも知れません。例えば,100円の醤油一本を買うにあたり誰が買っても税額は同じですが所得に占める消費税負担額の割合は所得が低い人の方が多くなります。かといって,醤油一本を消費する時間は所得によりそう変わることはないはずです。また,ほかにも色々見方があると思います。
消費税が導入される前に物品税という税制があったそうです。これは,その生活必需品には税金を掛けないという上の考えに似た方向性を持つ税制だったようです。しかし,これについても生活必需品かどうかの判断において意見が分かれたようです。(およげたいやきくんのレコードが童謡として非課税でクロネコのタンゴが課税商品となったとウィキに出てました。)
そして,誰かが不平等だと言い出すときは大概その人が損をしているときだと思います。得をしている側からわざわざ不平等とは言い出すことはあまり見たことがありません。
逆にすべての人が自らの置かれた環境をあるがまま受けとめて不満を言わなければ平等という概念は生まれなかったのではないかと思います。
つまり,実質的な平等とは誰かが言い出した不平等な状態が改善されたときの状態なのではないかと個人的に思います。
だから,平等という正しい形を見つけるのは困難だと思います。
一方で公平という言葉があります。
読んで字の如く公に平たいということだと思います。等しい必要が無い(?)のだと思います。
そこで,よく知られた話で姉と妹が一個のオレンジについて言い争いをしている場面で,双方の話をよくよく聞いてみると姉はオレンジジュースを作る目的,妹はオレンジの皮でマーマレードを作る目的だったというのがあります。つまり,オレンジの皮と果実を分ければ良かった話なんです。この話はちょっと違うところで使われていますが結構好きだったので覚えていて公平ということでなんとなく思い出しました。
平等を求めたらキリがなさそうですが,皆が「このあたりで納得しよう」と思う方法はあるような気がします。
ただ,それを模索するのに必要なのは,オレンジの話のようにそれぞれに本当に必要なことを考えることが大事だと思います。