ブログを真面目に更新するようになってからというものかつての記憶を思い起こす機会が多くなりました。
自身の実体験から書くことを思いつくことも多くそのことに付随してあまり思い出したくないことも少なからず覗いてみることがあります。
良い思い出が残っていれば再びそれをやってみたくなったりその場所に行ってみたくなりますし,嫌な思い出にまつわる事にはあまりかかわりたくはありません。
良い思い出が多いかそうでないかで行動にも影響が出てくるようです。
そして,何故か嫌な記憶の方が良い思い出よりも心にへばりついてなかなか忘れられない感じがします。
過ぎてしまった事にもかかわらず嫌な記憶を引きずってしまうことで,鬱になってしまった人も何人か知っています。
切実な問題だと思います。
対策としては,趣味や仕事に没頭したりして何か違うことを考えることで嫌な記憶をとりあえず遠ざけて後は時間に委ねるというのが一般的だと思います。これだと記憶を上書きしたような感じであたかも臭いものに蓋をしたような感じがしますが,応急処置としてとりあえずこれくらいしか思いつきません。
そして,少し時間をおいてこうしてブログを書く時間を機会としてふとその記憶に触れてみるとまるで遠くから人のやりとりを眺めるような感覚で自分の本当の思いや人のことを考える余裕が少しだけ生まれてきます。
生きているとどうしても転んで傷ついてしまうことがあります。しかし,それでも歩みを止められないのが現代社会の悲しいところで,必死で傷を抱えながら歩き続けてその傷が次第に悪化してしまい取り返しの付かない事になることもあります。
今の社会全体の逼迫した雰囲気は本当にどうにかならないものかと思いますが,それはそれとして肩の力を少し緩めて過去の記憶に触れる機会は私の貴重な時間となっています。