暑い中で規則正しく行列でならぶ方々を見ていると日本国民の規範意識の高さを再確認できたような気になります。
大変な震災の中でも行列をつくり秩序を守った被災者の方々が海外において高い評価を受けました。
国民の規範意識は,共通の目標をもったときに大いに力を発揮すると思います。
しかし,現在においては共通の目的に向かうための方法の部分で情報が錯綜していてどうすれば良くなるのか分からないというのが私の実感です。
様々な業界団体からの押し合いへし合いの主張がバランスを保っている状態は良いのですが,視点を少し遠ざけて自重とか遠慮とかそのあたりのバランス感覚もこれからは必要ではないかと思います。
それは,特に強い権力から行った方が効果も高く影響も大きくなると思います。
人を出し抜くことをせず,決められた順序に乗っ取り秩序を守る国民性は,ピンチの時こそ大いに発揮されると思いますが,切り抜ける方法を決める段階で,何か他を出し抜いて自分だけ生き残ろうとする強い権力が働いているように感じてなりません。
国民全員でピンチを切り抜けるには情報の錯綜を解決することが不可欠だと思います。