
セミが鳴き始めました。
もう夏ですね。
まるで梅雨明けしたかのような陽気と思いきや,また厚い雲に空が覆われ始めました。
でも,梅雨明けはもうすぐです。
海に行きたい!山に行きたい!花火みたい!BBQやりたい!お金足りない!
ということで,今夏はお金を使わずに節約して貯金を考えておられる方も多いかと思います。
家計の中で,収入が一定である場合に出費を省けば当然家計の貯蓄額は増える計算になります。
これを,すべての家庭で実践するとどうなるかというと国全体での消費が削減されるため経済全体の循環が悪くなる。結果,家計の所得が減少してむしろ貯蓄額が減ってしまうことも考えられます。
このように,問題解決にあたり、一人ひとりが正しいとされる行動をとったとしても、全員が同じ行動を実行した事で想定と逆に思わぬ悪い結果を招いてしまうことがあります。
これを合成の誤謬と言うそうです。
社会全体の問題が起こったとしても,それを解決する方法は個人や一家計,一企業など国全体でみると小さな単位での視点でしか見られません。当然のことです。
私自身,個人の借金問題をひたすら解決していくにあたり,陸の見えない広い海で方向も分からず泳ぎ続けている感覚に襲われることがあります。
もしかしたらとんでもない方向に向かっているのかも知れません。
しかしそれは,神様の視点でもない限り分からないことだと思っています。要するに後付けでしか分かりません。
前例があれば参考にしますが・・・
最終的には自分の判断が身に降りかかるしかありません。
この仕事を通して本当によく思うのは,人生なんて上手くいっていると思っている人の方が少ないんじゃないかな・・・ということです。
要するに向かうべき方向が分かりにくいのだと思います。
高度経済成長の時と比べて価値観が混沌としており,経済もよくありません。
そうであれば,それぞれの目標に向かっていく。それがどんなに小さいものでも。で,たどり着いたらまた次という感じで・・・
そして,それが例え自分が望んだ方向に進んでいなかったとしても視点を遠ざけてみるとすばらしい功績となっているかも知れませんよ。
偉人にそういう人多いですよね。ガリレオとか・・・