食中毒の恐れがあるとして,厚生労働省が食品衛生法に基づき,7月1日から牛の生レバーの提供を禁止するのに伴い飲食店や食肉市場に影響が広がっている模様です。
レバ刺しを提供する飲食店には、「食べ納め」をしようという消費者の駆け込み需要が発生し店側は生レバーの確保に苦慮している一方で,7月以降はレバー需要が急減する恐れがあり生産者には頭の痛い問題になっているとのこと。
ところで,「たられば」という言葉があります。珍味ではありません。
「もし…していたら」とか,「もし…していれば」と事実とは違うことを仮定して後悔することを言うようです。
もし,この「たられば」を心の中でつぶやいていることがあるとすれば,そのときの状況に納得ができていない気持ちになっていると思われます。
現在の納得のいかない現状は,一時の判断や行動によって回避できたのではないか?という理屈ですね。
しかし野球に例えて,もし,投手として試合に出場し1点リードでの守備9回裏ツーアウト満塁(ベタですみません)の場面に遭遇したとします。そして,ツーストライクワンボール(国際基準にはあわせない)からストレートを狙い撃ちされサヨナラヒットを打たれて試合に負けてしまいした。
頭をかすめるのは「あのとき得意のフォークボールを投げていれば・・・」という思いです。(フォークボールはキャッチャーが後ろに逸らす可能性が高いため投げにくい場面です。)
しかし,今まで生きてきた時間すべてがその人を形成しているのであれば,何度時間を戻しても同じ判断をするように思えます。戻せませんけど・・・
でも,次の機会はまた来るかも知れません。そうであれば,「たられば」を自分で考えたり,人の意見を伺ったりして,再び似た場面に備えることができます。
時間は,戻すことができないからこそ経験というプロセスを築くことができるのだと思います。
だから「たられば」は言い訳に使うより,経験として生かす方がよいと思います。
そして,今後ヤミレバーが出回るとの噂もあるので生レバー好きの方はくれぐれもお気を付け下さい。