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先日逮捕された,オウム真理教元幹部の菊地直子容疑者の自宅から教団の教義や修行の方法などが書かれたメモが押収されていたそうです。菊地容疑者は調べに対し、「信仰心は徐々に薄れていったが、捨てられなかった」と供述しているとのこと。

 

一連の事件で多くの被害者を出したオウム真理教です。かつて,信仰していたとしても信仰心がなくなるのは当然のことです。しかし,信仰当時のメモを残しておいたというのはどういった心理なのか不思議に思いました。忌々しい記憶にはなっていないようです。

 

メモといえば,私はかつて調理場で働いていたときによくメモを取っていました。当時のレシピとか結構使える情報を取っておいたりしていたので,以前に探したことがありますが見つかりませんでした。おそらく,引越の時になくしたのだと思います。

 

そんなだらしのない私のエピソードを交えつつも,厳しい逃亡生活のなかでメモを持ち続けるということは焼却などして処分するよりずっと足がつきやすいと思います。つまりは,メモに執着しているということです。

 

執着でふと思い出したのは,「断捨離(だんしゃり)」という言葉です。

 

断=入ってくる要らない物を断つ

捨=家にずっとある要らない物を捨てる

離=物への執着から離れる

 

・・・で,断捨離とのこと。ヨガの考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断ち,また捨てることで,物への執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え・・だそうです。

 

なるほど,あくまで考え方として捉えれば,確かに身の回りの物を捨てることで気分がすっきりすることはありますし,頭も部屋も溜め込み過ぎはあまり良くない気がします。

 

私が思うにこの考え方は,物に宿している「自分自身の執着」から解放されるところがミソではないかと考えます。

 

例えやすいので恋愛を例にすると,いつまでも別れた元の彼(女)に執着していては新しい恋愛はできません。新しい相手に失礼です。ですので,いつまでも大事にしてある思い出の品を処分するとしましょう。これによって,なんとなくあきらめがつくと思います。そして,執着を捨てたことによって誰か困るかというと誰も困りません。つまり,執着とは自分のためにしていると言えます。

 

執着することが悪いこととは言えませんが,過剰になるとストーカーなど他人に迷惑を及ぼすことになります。やはり,ほどほどのところで解放してあげた方が自分にとっても良いことと思います。

 

それでも過剰に執着を続けるということは,自分かわいさから執着によりアイデンティティを保っている状態といえるのではないでしょうか。

 

なるほど,そうであれば新興宗教の信者が自分かわいさから過去への執着によりアイデンティティを保つということについて納得ができます。

 

以前,自身の宗教観について書いたことがありましたが,その後ある宗教団体から何回かに渡って本が送りつけられたことがありました。本は読んでいないのですが漫画が同封されていたのでさらっと読んでみました。内容はおおざっぱに言うと,仕事がうまくいかない主人公が仕事のうまくいっている同僚に新興宗教団体への入信を勧められてそれから仕事がうまくいくようになるという我欲バリバリのものでした。

 

これは,私が考える宗教の立ち位置ではありません。

 

誰かが上手くいっている反面誰かが泣いているという両面的な部分は競争社会では必ずあるわけで,入信をすればみんな上手くいくというのは無限連鎖講(ネズミ講のこと。犯罪です。)と同じ発想です。つまり,そんなことあるわけないんです。

 

そうであれば,上手くいっていない人に必要なのは間違った方向へ向かないための精神的な心の支えだと思います。そこに宗教の教えが必要ではないかと思うのです。そして,確かな事が分かりにくかった昔では,教えを信じるために絶対的存在が必要だったのですが,科学が発展した現在において絶対的存在は少なくとも自分の心以外には必要ないはずです。

 

しかし長く言い伝えられてきた教え自体は,たかだかここ何年で発展した近代文明などに覆されるはずはなくこの先も伝えていくべきだと思います。で,たかだかここ何年で発展した新興宗教などが濡れ手に粟で大きな建物をそこら住に建てている現状は,古くからの教えがあまり布教されていないのが原因だと思います。

 

多くの宗教で説かれている自己犠牲は,そこに「執着」がないからこそ必要とされるのではないかと思います。そうでないと何かしらの見返りを求めていることになるし,客観的な視点にたてないだろうし・・・

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