土曜の朝,女優の南果歩さんが禅寺で修行する番組を見ていました。
あるシーンで南さんは,お坊さんに自らの生い立ちが普通の人と違うことに強く苛まれていてそれを一片足りないジグソーパズルに例えて話していました。
主観の強い人だと思いました。きっとこだわりも強い方なのだろうと思いました。
家の母はそれを見ながら頷いています。(似ているな)と思いました。
それを寝転がりながら見ていた父が「俺が座禅をしたら周りの人にちょっかいを出さずにはいられない」とへらへら笑っています。
一度やってみればいいと促すと「俺はやらない!!そういう生き方もあるんだよ!!」と開き直りました。
こだわりの少ないこの人にとっては,自分を含めてみんな普通の人なのです。
だから,常に人に囲まれて冗談を言って人を笑わせて周囲はとても賑やかです。
かつて,作曲家の中村泰士さんがテレビによく出ていたころ,父はよく中村さんと間違われてサインを求められていました。その度に「今プライベートだから」と茶化したり,似ていることをダシに若い女性をナンパして息子が同乗するワゴン車に乗せて海まで連れて行ったりしていました。
その適当ぶりは,現在でも健在ですが絶対にやってはいけない一線を越えることがありません。ここは立派なところ(?)と感心します。
そして,思い詰めたりしたときに意外と父の考え方が自分の気持ちを楽にしてくれることがあります。