女性でも男性でも聞き上手は異性にモテるとよく言います。
やはり,誰でも自分の話を真剣に聞いてくれる相手には弱いものです。
たまに“聞き上手になるコツ”のようなハウツーを見かけますが,“目を合わせる”とか“相槌の打ち方”など,話している相手に対して視覚的,聴覚的に揺さぶりをかける方法が掲載されており,(なるほど,それも会話の一部なんだなぁ・・・)と妙に感心してしまいます。
会話の内容に関する返答以外にも話し手が心地よく感じる聴き方があり,それが話し手の視覚や聴覚を刺激する方法であるならば,話し手の感情を満たしてあげるのが聞き上手ということなのかも知れません。
例えば,自分が愚痴を言っているときは話し相手には黙って頷いて聞いていて欲しいものです。それができるのが聞き上手ということでしょうかね。
私はダメですね。1対1の会話では聞き手にまわることが多いですが,愚痴を聞いていると何とかして解決してあげたいと思い黙って聞いていられなくなります。聞き上手とはこういうことではないんでしょうね。会話の内容を受入れていているかどうかではなく・・・
ところで,業務において人から情報を聴取する機会が多々ありますが,これがなかなか難しいのです。
例えば,聞いた話の内容と既成事実にズレがある場合,そのズレについて何故なのか確認する必要が生じるのですが,話を聞いているうちに要点から話がそれてしまうことが多々あります。
そのとき,特に時間に限りがある場合は話を本筋に戻そうとしてしまいがちですが,実はそれた話の方に重要な聞き落としがある場合も多くあります。
しかし,やはり好きなようにしゃべらせるだけでは本当に聞きたいことが聞けないので話の方向修正は必要になるのですが,これをうまくやらないと話が止まってしまいます。
やはり,業務においては聞き上手だけでは足らず,「訊き上手」である必要があるようです。
大変勉強になった一日でした。