うつむいていると灰色のアスファストしか見えませんが,ふいに顔を上げると空の青に薄ピンク色が相俟って不安や悩みを和らげるような彩りをみせるこの季節が好きです。
風景の色合いが変わるだけで不思議と気分も変わる気がします。
土曜日は,研修の後にひとりでビール片手に千葉公園を歩きました。
香りも届くかな?
10代の頃,派手に失恋をして学校に行かず千葉公園のベンチに寝転んで日がな一日ぼーっと桜を眺めていたことがありました。
両親にはそのことを伝えていませんでしたが,(今でも人に相談することはあまりありません。)父が何かを察したのか(なぜか)キュウリもぎに誘われて二人で行ったことがありました。
桜の季節の千葉公園にはそんな思い出があります。
そして,日曜日は両親と一緒に地元のお祭りに行きました。
人通りで賑わう通りを3人で歩きました。日差しは暖かかったもののまだ少し風が冷たい感じがしました。
途中,あまりお客さんのいない「きりたんぽ」の出店があったので不憫に思い 3本買って道路の縁石に腰を下ろしている両親に一本ずつ手渡そうとすると父は「いらない」といって受け取りませんでした。
(あ・い・か・わ・ら・ず・・・・)と思いつつもお土産として持って帰りました。
今日から父が手術のために入院します。ここ最近,声に張りがなく(一般的にちょうど良い大きさ)どこかしら元気もありませんでした。すこし大人しくなるくらいがちょうど良いのですが,1年のうちこの季節しかない桜色の風景にすこしでも不安が和らいでいたらと思っています。