子供の頃,たまに一袋与えられることがありました。
三人兄弟だった私たちは,一袋を平等に食べるためのルールを作りました。
まず,じゃんけんで順番を決めて一人一枚ずつつまんでいく。そして,最後の一枚を食べた次の人が残りの細かくなった分を総取りできるというルールでした。もちろん,食べ終わるまで指を舐めてはいけません。
もし,違反をした場合,注意勧告と共に一回抜かしの刑に処されました。
そんなルールを和気藹々と楽しみながら休みの午後三時を過ごしていました。
そんな環境で育った私は,他所様にお邪魔したときに出してもらったときに友達が順番関係無しに複数枚を手に取り頬張る姿を見て驚きと共にうらやましく思っていました。
そしてある日,小遣いをゲットした私は迷わず駄菓子屋に駆け込み一袋買いました。
そして,家までの帰り道に袋を空け(家に帰ると見つかってしまうので)3枚をひとつまみして,ひとりきりで食べる感触を存分に味わうために一気に口の中に頬張りました。
ですが,思ったほど
のことはない,最後の方は飽きてきてしまいました。
一袋しかなかったときに食欲だけを満たしたいのであれば一人きりの方が満たせます。しかし,ずっと一人だけで生きていくことが難しい以上,むしろ分け合うことに幸せを感じる事が大切なのかも知れません。
以上,一杯のかけそばのような話になりました。
でも,一応申し上げておきますと,これは共存する幸せの感じ方について考えたもので行政の施策についてはそのまま当てはめることはできないと考えます。
なお,私はかつてのりしおが好きでしたがコンソメ味が登場したときは感激してコンソメファンに乗り換えました。
いまは,辛い系がビールとよく合うので好きです。