今月の21日,ファミリーマートが、SNSから集まった消費者の声をもとにカルビーと共同開発したポテトチップスの新商品を発売したというニュースを見ました。なお,カルビーは約3年前からユーザーの声を年1回の商品開発に反映しているそうです。
消費者のニーズにこたえる商品を開発するために各メーカーは日々努力をしていると思いますが,その消費者の声をインターネットを駆使して直接吸い上げ開発に生かした一例だと思います。
なによりインターネットを利用することは,手間暇のかかる書面のやりとりによるアンケートに比べて消費者からの忌憚のない意見が収集できそうです。
私の見たニュースでは,「インターネットによる情報収集は迅速に多くの意見を収集することができるが,すべての声を反映させることは難しいはずなので,年代別や性別などターゲットを絞って情報を収集する必要がある」とのことを解説員が述べていたような気がします。
なるほど,そうなのですが私が着目した点は消費者が商品開発に参加している事です。
インターネットの普及により消費者の声が企業だけでなく他の消費者にも聞こえやすくなりました。
また,消費者への対応を過ったためにインターネット上で特定の企業や従業員が一斉に批判を浴びる「炎上」という現象が多く見られます。これにより,企業のイメージが大きく傷つき企業側が謝罪に追い込まれるケースも珍しくありません。
このように,企業側が消費者の対応について非常に神経を使う必要がある状況においてむしろインターネットを利用して商品開発に消費者を取り込んでしまう事は,クレーム対応に力を入れるよりも斬新でありかつ消費者の満足や顧客の取り込みが出来るのではないかと思います。
自分の意見が,商品開発に反映することは消費者にとっては嬉しい事だと思います。まぁ逆に全く反映されないことが不満に思う人も出てきてしまうと思いますが・・・
辛党の私は,ビールとよく合う辛いお菓子の商品開発に参加してみたいなぁ〜
今後も参加型ビジネスは増えていくと思います。
司法で言えば,裁判員制度がそんな感じなのかな?ビジネスではないけど・・・
このようにインターネットにより様々な意見が反映されるようになりましたが,「インターネットリテラシー」という言葉があるようにインターネットの利用者は最低限の常識を身につけておく必要があると思います。